商品を売るということ

メーデルリーフは、只見町舘ノ川(たてのかわ)という集落にある昔の旅館だった建物の一角を借りて、事務所にしています。事務所に来たことがある人は、ここが、事務所?と必ず聞かれる位、お家感たっぷりの建物です。

事務所には車内販売で取り扱う商品や通販用の商品が棚にあり、もちろん店頭販売もしていますが、ほとんどが車内販売か、ECサイトでの販売です。事務所まで訪ねて来てくださる方、ありがとうございます。驚きますが、とても嬉しいです!冬は駐車場が少ないのでちょっと大変です。

福島県内の事業所が対象になっている福島県産品EC送料支援事業、という事業でECサイトの送料が無料になるキャンペーンがあり、たくさんの方に利用していただいています。
只見線が運転再開して2カ月がたち、あの時の大混乱、大にぎわいは今の只見町にはなく、静かに雪が降り積もっています。

12月21日、パイ生地をクリームではさんだような只見駅です。先ほど行ったら除雪の方がワイワイとお仕事されていました。

只見線はかれこれ4日連続で只見駅に来ていませんので、絶好の撮影日和ですが、列車を撮影することができません。除雪車は撮影できると思います。

さて、先ほどのEC送料支援事業は、送料を支援するだけでなく、現在よりももっと商品が売れるようにするにはどうしたらいいか?という課題を解決するために、オンラインでの講座が無料で受講できるほか、希望すると個別に指導してくれる支援もついていました。今回は、原田さんが計3回の個別支援で先生と話をして、講座の中でアドバイスを受けたことを改善したり、新たな情報発信、そして商品の見せ方などをBASEオンラインショップで実践してきました。

この3カ月で、少なくとも改善前よりは商品の見せ方や発信の仕方が改善されて、メールマガジンもはじめました。すぐにグーンと売上が上がりました!前年比200%!と言いたいところですが、じわじわと増えてきています。原田さん、すごいです。

昨日の夕方も、先生から1000円位のセットを出すといいですよ、という最後のアドバイスを実践すべく、手元にある商品を組み合わせながら考えた商品がこちら。セット名をどうするか、そこからまた30分くらい意見を出して只見のうまそうながなセットという名前をつけました。

 メーデルリーフの自社商品は入っていませんが、すべて只見町の事業者さんが、只見町で育てた農産物だけを使って作られた商品です。

 私も原田さんも、商品を売るときに、どんな人が買ってくれるだろうか、買ってほしいかを考えます。でも自分以外の人の考えを想像するのは簡単ではなくて、やっぱりひとりよがりになってしまって、全然売れなかったり、予想以上に反応があったりするもの。

 うまそうながな、はおいしそうなもの、という只見弁です。もちろん美味しいのですが、そうな、をつけたのは、目にしたときに、これで〇〇を作ったら美味しいかもしれないな、美味しそうだな、と想像ができるセット名にしたいと思い、うまそうながな、という名前にしてあります。

 あふれるほどお客様が来ているときは、説明をしたり案内をする時間もなく、商品が飛ぶように売れるときもあるのですが、その時だけ、ではなく、この商品を手にして、食べたり使ったときに、あ、いいな、また頼もうかな、とかどんな人が作っているんだろう、南郷トマトってどこで食べられるのかな、とか次につながることを願って商品を販売したいと思っています。

 世の中あふれるほどの商品がありながら、誰もが買いたくなるようなヒット商品は一握り。只見町で作られる農産物や加工品が、まだ手に取ったことがない人に知ってもらいたい。素材の美味しさを知ってほしい。そして何より作っている人や町に興味を持ってつながるきっかけになればいいなと思って、これからも商品を販売したいと思っています。

 2022年12月末まで、送料無料キャンペーンを実施しています。予算上限に達したら終わりなのですが、どうやらギリギリまで予算がありそうなので、ぜひお歳暮やご自分用に只見町の商品を探してみてください。