メーデルリーフのはじまり
私たちは、只見町に今あるもので、町を盛り上げていけるものはないか、もっと価値を高められるものはないか、そんな話をしている中で、日々の暮らしを振り返ってみました。すると、当たり前のように口にしている手作りのもの、農産物の美味しさをもっといかしたいという思いが生まれました。
只見町の豪雪がもたらす清らかな水と大地、そこで育まれる農産物の美味しさは、そこに住む人よりも、観光や仕事で来町される人の方が、より敏感です。
もう1つ、私たちの暮らしの中で、健康について考えることがあります。過疎地の課題である医療の問題。
町には診療所が1つ、個人医院が1つ。小児科や眼科、総合医療が受診できる医療機関へは、車で約1時間から2時間かかります。
子育て世代の不安、高齢になってからの通院で、多くの人が時間を費やしています。医療の充実はもちろん大事ですが、予防するためには食生活が基本になるはず。食への関心、興味を持てば、健康で安心して只見町に住み続けることができるはず。そこで、町で生産されているお米を使って、自社で発芽させた発芽玄米を作ることにしました。それが私たちメーデルリーフのはじまりです。
只見町について
福島県只見町は、新潟県魚沼市と隣接する、全国でも有数の豪雪地帯です。只見町は、昭和の経済成長を支えた水力発電の町でもあり、2014年には東北初のユネスコエコパークに認定され、豊かな自然環境と、自然と豪雪を利用した暮らしが今も残る町です。
日本国内の多くの地方が抱える少子化、高齢化、過疎化という問題に向き合いながら、町の特性を活かしたまちづくりが行われている只見町で、2014年12月、私たち合同会社メーデルリーフは設立しました。