令和4年度の只見線定期列車内おもてなし事業が間もなく終了となります。
只見線に初めて乗られた方、ようこそ奥会津へ。本数が少ないので、
降りたところでたっぷり楽しんでまたいらしてくださいね。
何度も何度も乗ってくださっている方、これからもよろしくお願いします。
当社では2019年10月から、令和5年3月まで只見線の普通列車で車内販売、という特別な体験ができる業務に携わってまいりました。手探りではじまった車内販売、朝から夕方まで列車が来るのを待つ待ち時間を自転車に乗って過ごした週末。キハ40が引退する際の皆さんのお別れの気持ちに触れたこと。新型の車両が来て、只見線が只見線でなくなってしまったような気持ち、コロナ禍で声をかけることも躊躇しながら販売・案内をした日々が思い出されます。
令和4年は11年ぶりに、只見線の不通区間が運転再開された記念の1年でした。車内販売をしていても、本当につながるのだという実感を持ってご案内ができた時間でした。
私たちが業務で乗車するのは土日祝日でしたが、いつも乗っているのは地元に住む高齢の方や車を持たない方、そして高校生が乗っています。週末は天気やお得な切符の発売期間に大きく左右される利用状況でした。
10月1日の全線運転再開後は、列車内で写真撮影をする余裕もスペースがないような週末が続きました。列車内での案内も十分にできない、販売品を持って回ることもできない週末もありました。
令和5年1月からは、会津柳津と会津川口の1往復については、あわまんじゅう食べ比べセットを柳津町の方が販売してくださるようになりました。駅の近くに住む方が、運転再開を機に只見線で来られるお客様に柳津町を知っていただきたい!という想いで協力してくださっています。あわまんじゅうマン、そして駅の清掃などを実施しているボランティアスタッフさんも見送りに参加してくださっています。2019年の車内販売をスタートしたときを考えると、こうした地元の方の気持ちがとても嬉しく思います。2019年、2名でスタートした車内販売を時にはアルバイトでお手伝いをお願いして助けて頂いたり、只見線のガイドをしている大越さんに手伝っていただいたりしながら、3年半続けてきました。
2023年3月8日現在、只見ー大白川は雪崩などの恐れがあることから運転見合わせが続いています。残念ながら只見線で小出方面に抜けることもできないため、週末の只見線車内も利用者が少ないのではないかと思います。
私たちが業務として乗る日はあと数日ですが、今こそ地元の方がのんびり只見線を楽しめるとき、と思ってぜひ只見線に乗りに来てください。混んでいるときは譲り合って座るのは当たり前ですが、空いているときは、右に座ったり左に座ったり、迷惑にならない中で只見線の旅が楽しめます。誰かと乗っても良し、一人で乗ってももちろん楽しめます。これを書いている私は、一人で、音楽を聴いたり本を読みながら静かに乗ってボケーッとするのが最高の楽しみ方です、そして手をふってくれる人を見つけたら手をふり返すのも楽しみですよ。
只見線に仕事ではなくとも日常的にかかわる人がこれからも増えていきますように、そして、走ったり止まったりする只見線を「やっぱダメだな」なんてあきらめることなく応援して、時には厳しく見守る人たちが増えていきますように。
沿線の皆さま、乗ってくださっていた皆さま、これからも只見線をよろしくお願いします。
3月の車内販売はこちらから。