国道252号の通り抜け不可と只見線の利用について

 今年の3月、国道252号の県境付近の橋が雪崩でなくなっているニュースを見た方も多いと思いますが、その区間の工事を降雪前に実施するため、例年より1カ月早い通行止めに入ります。国道252号は、福島県只見町と新潟県魚沼市を結ぶ国道で、例年4月下旬から11月下旬まで通り抜けができる区間です。今年は7月に通れるようになり、2022年11月7日16時から通り抜けができなくなりますので、3カ月間という短い期間になりました。

国道252号の雪崩による橋梁流出について – 福島県ホームページ

只見町から田子倉に上がり、浅草岳の登山口のある無料休憩所までは11月7日以降もアクセスすることができますが、その先は通り抜けができない、ということになります。具体的にできなくなることは

・只見町から魚沼市に車で出かけること(う回路はありません)

・只見線を新潟から追っかけて撮影すること(う回路はありません)

・関越自動車道経由で東京へ行く、もしくは只見町や会津方面に抜ける(う回路はありません)

う回路はありません、と書きましたが、魚沼市から檜枝岐村へ抜ける国道352号、または新潟市方面へ向かう国道49号を利用すれば福島県へのアクセス、新潟県への通り抜けは可能です。ただし、大幅な時間と行程の変更が出てきますので、事前に必ず確認をしてください。国道352号については国道252号と同じような気象条件のため、雪が降ったら大量に積もる場合もありますので注意が必要です。また例年12月になるころには通れなくなりますので、地域の情報を確認してください。(ちなみに、これだけしつこくご案内をするのは、国道252号の苦情を1日に10件以上受けたことがあるため、少しでもお知らせしたいと思うからです。国道の看板設置、電光掲示板での表示、ラジオでの情報提供、HPでの情報掲載をしていても、届かないところがあるので)

国道252号・国道352号・奥只見シルバーラインの冬期閉鎖解除等について | 魚沼市

11月7日以降は、只見町と魚沼市の区間はJR只見線が唯一の交通機関となります。こちらについても、これから冬期に入り、大雪が続く、または雪崩が起きる可能性がある、という時期になると連続して運休することがあります。せっかくJR只見線が全線運転再開したから来たのに・・・とならないよう、天気予報や沿線の観光協会さんのSNSなどを見て予定を立てるのをおすすめします。

 連日満員の車内で、地元の人が只見線の話をしてくれるだけで、車内が少しだけ和んだ、すごく感謝された、というお話を昨日お電話で聞きました。車両があと1両増えたらいいのにな、あと1本ダイヤが増えたらいいのにな、という要望も本当にたくさんいただきます。

 地方新聞の投稿コーナーにも只見線の超満員の現状を只見町の方が投稿してくださいました。今来てくださっている方にも、ただ乗った、というだけでなく、いいところを見てきた、次は別の季節に行ってみよう、と思っていただくためにも、声を上げていきたいと思います。

 これから団体で只見線を乗車される方へ。効果があるかは別として、団体券の発行をなさってください。只見線沿線で当日乗車券を買うにも有人駅は7つしかなく、ワンマン区間で現金で支払うよりも乗降がスムーズになります。団券の発行によりどこまでその情報が届くのか不透明ですが、まずは申請をするのをおすすめします。

 また、沿線の観光協会さんや施設を利用する際に、実はこういう行程で乗ろうと思っている、ということを事前に相談してみてください。こちらも効果があるかは別として、地元の観光団体や自治体の方に、これだけ来ているんだよ、を伝える手段にもなります。

 乗っている人を見ると、ありがたいと思いつつ、かわいそうと思ってしまう。

 これが地元の方の素直な感想です。乗ってほしい、つなげてほしい、たくさん来てほしい、と言いつつも、こんな状態で楽しいはずがない、と思ってせめて手をふったり、地元の話をしたり、乗り合わせた方にご案内したりしてくださっているそうです。

 土日の会津若松駅始発の列車は、先週から2両に増えています。また、会津若松―会津川口はワンマン区間ですが、車掌さんが乗車していますので、乗り降りの際にすべてのドアが開きます。

 ただし、車内で切符を購入することはできませんので、ご自身でどこまで乗るのか調べて料金を用意してから乗車なさってください。両替は5千円、1万円は両替ができません。

 会津若松運輸区の皆さんも全線運転再開、ワンマン運行、乗車人数200人超え、をこの1か月続けてこられ、大変な中で安全運行を続けていらっしゃいます。

 事前に調べておけることは準備して、当日少しでも楽しめるようにお越しいただければと思います。沿線で手をふりながらお待ちしています。