先月末に開催された只見線利活用会議の資料に、あるアンケート調査結果が書いてあり、ちょっと驚きました。
首都圏の20代から60代へのアンケートで、只見線を知っているか?という質問に対して、知らない人が6割という結果でした。それは仕方ないとして、2021年の調査結果よりも知らないという人が多かったこと。1千万人に対してアンケートをしたわけではないのであくまで参考ですが、今年の10月中旬、ウェブでのアンケート結果より。
すでに只見線を知っているけど、どうしたら乗れる、泊まれるか分からない、という方がいたら参考になればと思いここに書いておきます。
(1)泊まりたいけどどこに泊まればいいかな?
混みあう今の時期は、始発駅から乗った方がいいかな、と思う人も多いはずです。始発を狙うなら魚沼市と会津若松市です。
魚沼市
小出駅前のホテル、そして徒歩15分圏内にいくつか民宿旅館があります。また途中駅にも旅館民宿が複数ありますので、そちらに宿泊されるのがおすすめです。始発は小出駅なので、小出、途中駅なら守門、入広瀬のあたりを検索してみてください。
会津若松市
会津若松市は地方都市として大きなところなので、ビジネスホテルがたくさんあります。駅の近くにもあります。ただし、車両が平日は1両、土日は2両の場合もあるにせよ、泊まっていらっしゃる方が小出よりもずいぶんと多いと予想できますので、10月、11月は座れないことを覚悟して乗車を計画してください。お客様によっては発車3時間前からホームで待っていて座れた、という方もいらっしゃいました。
奥会津
●会津柳津駅周辺(あわまんじゅうのお店と赤べこがたくさんいる町で宿も多くあります)
●滝谷駅周辺(西山温泉がこのエリア。静かでゆっくり過ごせます。周辺といっても歩いていくのは大変なのでタクシー予約が必須)
●会津宮下駅周辺(駅から歩いていけるところが多い、軒数は多くないです)
●会津川口駅周辺(駅から歩いていくところはわずか、予約時に送迎を依頼するのがおすすめ)
●只見駅周辺(駅の回り徒歩15分圏内に6軒、その他宿の送迎などもありますが、すでに満室の宿が多数)
(2)いつ行けばいいかな?
すでに大勢の方が発信しているように、10月中は満員状態で、夜景色が何も見えなくなった時間帯の列車以外は座ることはもちろんできず、立って4時間半を過ごした人もいるようです。紅葉をどうしても見たい方は11月中旬までに、土日以外がおすすめです。
(3)どこに(どの区間に)乗ればいいかな?
今回復旧した区間は只見―会津川口です。これは只見線のちょうどまんなかあたりになりますが、皆さんここに乗りたくて来られている方がほとんどです。朝、日中もこの区間は毎日混みあっていますので、座って乗りたいわ、この区間じゃなくてもいいわ、という方は、朝会津若松を7時41分に出て、9時40分に会津川口に到着する列車に乗って、折りかえしの12時29分会津川口行き、会津若松方面の列車に乗られるのがおすすめです。待ち時間が約3時間ありますが、タクシーで道の駅奥会津かねやまに行くもよし、レンタサイクルで自由に散策するのもいいですね。秋じまいの時期に自転車でいろいろ回ると、農家さんや地元の方の普段の暮らしを知ることができます。会津川口駅前の八百屋さんとパン屋さん、スーパーもあるので、そちらもぜひ。
ちょい乗りするにしても、今はどの列車も途中から乗って折り返しで楽しむのは難しいかもしれませんので、ちょい乗りするなら会津柳津ー会津宮下です。
会津宮下駅を降りて2分ほど歩くと、三島町観光協会からんころんがあります。ここでは毎月お蕎麦が食べられるイベントがあったり、テイクアウトでコーヒーなどの飲み物が飲めます。観光案内はもちろん、電動アシスト自転車も借りられます。(毎週月曜と年末年始がお休みです。)
(4)2022年11月2日にプレスリリースされた只見線の臨時便のお知らせ
JR東日本さんが混雑緩和のため、只見ー会津川口、只見―小出でそれぞれ臨時便が運行されます。