ユッコギを普段着に

「只見の仕事着を縫ってみよう」ワークショップを開催しました。

まず、ユッコギとは、只見町での呼び名で、田畑での仕事の際に身に着けるズボンのことです。全国的にはもんぺと言われているのですが、只見では雪漕ぎから名前が付いた「ユッコギ」と言われています。

令和3年度に只見町内から只見の仕事着であるユッコギを集め、誰がどのように使われ、習い作ってきたか。ということを調査しました。町内から興味のある方に集まって頂き、年3回のワークショップを開催し、ユッコギの無駄のない作り方を学び、現代でも着られるようにアレンジを施し発表会をしました。

なんで?メーデルリーフが??と思いますよね。

只見線の車内販売の時に、制服として会津木綿のもんぺを履いていたことがきっかけで、只見の仕事着に興味がわいてしまったのが始まりです。(≧▽≦)💗

令和4年度には、前年で学んだことを伝えるために型紙を作るという目標で始まりました。思っていた以上に型紙を使いユッコギを作るための説明書きに手こずりました。
説明書きを見て、初めて作る人が悩まずに作るにはどうしたらいいか、作っては直し、作っては直しを重ね、「ホソユッコギ」と「ダフユッコギ」の2種類を作り上げることが出来ました。
この事業に携わり、協力頂いた方々には感謝しかありません。(ノД`)・゜・。

そして今回、この型紙を使った、ユッコギを縫ってみようというワークショップを開催し、10名の皆さんが学びに来ていただきました。👏👏👏

このワークショップは、2日間かけてユッコギを縫い上げるワークショップです。
1日目は、2種類の型紙から「ホソユッコギ」か「ダフユッコギ」のどちらかを選ぶ➡自分の作りたいサイズに型紙を切る➡布地に型紙を合わせカットする➡切った布にほつれ止めをする。
というところまでが目標でした。 ※ホソユッコギは、膝下が細め。ダフユッコギは、ゆったりめ。
2日目は、全てのパーツを縫い繋げ、ゴムを通し完成!という流れでした。
が、日程の都合上、1日目のみ参加された方がいらっしゃいました。その方は、瞬きしないで1日で作り上げる!と、千葉から参加されたのですが、言った通りに本当に作り上げてしまいました。(゜o゜)


2日間真剣に作業して頂き、大体の方が作り上げることが出来ました。久しぶりに使うミシンと格闘しながらでしたが、2日間雨予報にもかかわらず、奇跡的に雨が降らず涼しい中での作業が出来ました。
午後2時40分ごろに、番所の前の叶津川橋梁を通過する只見線に手を振ったり、昼食や休憩では楽しい会話で過ごすことが出来て、本当にいい時間を過ごせました。
口留め番所だった叶津番所でのユッコギ作りは、土間の湿った懐かしい香りや、燻された茅の天井を見上げたり、つややかで冷たい漆喰の壁、大工の腕が光る欄間、昔の民具に囲まれた空間で作業するという、静かで豊かな時間でした。

なぜこんなにも落ち着くのか、叶津番所は無料で内覧できるので、250年前を想像しながら時を過ごしてみてください。

今回は、叶津番所に勤務している三瓶さんが上下仕事着姿で教えて頂きました。これまたいいですよね。
またやって欲しい!という声がありましたので、今度は冬の時期に開催できればと思っています。

早速作って見たくなった方はこちらhttps://medelleaf.base.ec/items/73197503

ホソユッコギとダフユッコギ2種類
型紙は、MサイズとLサイズ
自分の好きな布地、着物地などを利用して作ってみませんか。